本人への批判、協会への批判と、世論は様々に渦巻いているようだが、大方の意見は、この結果もやむを得ないという雰囲気になっているようだ。
俺は朝青龍が好きだった。白鵬の次に好きだった。彼の相撲にどれほど興奮したことか。
この結末は、俺にとって非常に後味が悪い。協会は彼を野放しにしてきたのだから、最後まで放っておいてほしかった。彼の無法ぶりを、ぼろぼろになるまで見ていたかった。そして最後に解雇という形になっても、この曖昧模糊とした決着よりも、遥かにドラマチックではないか。彼は日本的な小さな枠には、決して収まらない。そしてそうした彼の姿に勇気づけられる人も多かったろうに。
世界の大半を征服したモンゴル人も、日本人の島国根性、村社会のイジメ体質には勝てなかったということか。イラクでの人質、ホリエモンなどなど、この国で繰り返されてきた社会的リンチは、今回もまた日本に大きな財産を失わせてしまった。